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2010年01月14日

濃縮された試合の醍醐味

この時期の日本野球は、めぼしい話題がほとんどありません。
各自主トレは始まっていますが、ニュースはどれも取ってつけたようなものばかり。
新聞記者の方々もネタ集めに大変な時期なのでしょう。
というわけで、今一度、去年を振り返ってみようかと思います。


野球に限らず、2009年のスポーツシーンをいろいろ振り返ってみて、
印象に残っているのは、1試合の価値が最大限に高まったゲームの醍醐味です。

まず、3月には第2回の開催となったWBCがありました。
特殊な形式のトーナメント方式とはいえ、
プロの一流選手達が一戦必勝で戦う姿は新鮮でもあり、
シーズンとは違うその表情から、緊迫感がブラウン管を通してもヒシヒシと伝わってきました。

Jリーグでは、首位争いを繰り広げていた鹿島と川崎の試合が雨で中断され、
後日改めて、残り時間分だけを執り行うという異例の事態がありました。
仕切りなおしで行われた、この16分のみの再試合というのが曲者。
通常の1/6ほどの試合時間とはいえ、
この試合につぎ込める肉体的、戦術的エネルギーは90分の試合と同量であり、
必然的に中身が濃く、激しい戦いが展開されました。

同じくサッカー、南アフリカワールドカップの予選では、
フランスがアンリのハンドから決勝点を挙げ、話題になりました。
あれだけ世界中を巻き込んだ論争になったのも、
2年間という長丁場の予選が集約されたプレーオフで起こったからだといえます。


そして、メジャーリーグ、アリーグ中地区では、
ミネソタツインズ対デトロイトタイガースのワンデープレーオフがありました。
レギュラーシーズン162試合を戦って勝敗がまったく同じとなった両チームが、
たった1試合で決着をつける。
このゲームの重みはちょっと想像を絶するものがあります。
ツインズの本拠地メトロドームが、
施設使用最終年にして史上最多の観客を動員したのも納得です。

メジャーにおけるワンデープレーオフは決して珍しいものではありません。
2008年はツインズとホワイトソックスが、
2007年は松井稼頭央が所属するロッキーズとパドレスが、
それぞれ1試合限りのプレーオフを行っています。

ただ、どの試合も不思議なことに、これ以上ない接戦を繰り広げています。
2009年は、ツインズが延長13回、6−5でサヨナラ勝ち。
2008年は、ホワイトソックスがソロ本塁打1本で1−0の勝利。
2007年は、ロッキーズが延長13回の末、9−8で勝利。

試合の重みが濃縮されて何倍にもなれば、それだけでも見る価値があるのに、
その上、選手たちの緊張感も類を見ないほどの高まりを見せるので、
試合内容も壮絶なものになる可能性が高いのでしょう。
そう考えると、ゲームを面白くするという意味では、
その試合の価値を最大限に高めることこそが、何物にも優る効果があるように感じます。


思えば、日本プロ野球において、
巨人対中日の10.8や、近鉄優勝を懸けたロッテとのダブルヘッダーが、
伝説として語り継がれているのも、
1試合や1日でペナントレースの結果を決めるという条件だったからに他なりません。

昨季、阪神と広島の引き分け数がシーズン終盤においても同じになり、
セリーグの3位争いにおいて、勝率でもまったく並ぶ可能性がありました。
ただ、現在の順位決定の規定は、当該チーム同士の対戦成績、さらには前年の順位などであり、
たとえ勝率が並んでいたとしても、改めて順位決定戦を行うことはありませんでした。

しかし、ツインズが史上最多の動員数を記録したように、
誰もが見たいと思い、また、大きなビジネスチャンスとも呼べる機会を、
誰も知らないような規定で無駄にしてしまうのは勿体無いと思えます。
日本でも1試合で決着をつけるような制度があってもいいはずです。

いや、そもそもメジャーと違い引き分けがある現在の日本の方式では、
勝率が並ぶことも滅多にないのが現実。
引き分けを無くすことが交通インフラ上無理なのであれば、
以前のように再試合を行うことも一策ですし、
それさえ不可だというならば、ゲーム差さえ並べばプレーオフを行うという手もあるでしょう。

伝説の試合や日本中が注目する試合というものは、
人の手で簡単に作れるものではありません。
ただ、少しだけ、誕生しやすい環境に変えることは必要な気もします。
それは作為とは異なり、決して悪いことではないでしょう。
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2009年11月28日

ブラウン流と野村流の比較

前広島監督のマーティー・ブラウンが正式に楽天の監督に就任しました。
推定年俸は、なんと広島時代の1.5倍ともなる6000万円。
またマイナーの仕事に逆戻りかというところでの日本からのオファーであり、
現状維持でも十分契約できたと思うのですが。
正式契約以前に名前が表に出てしまい、
時期的にも他の監督に切り替える時間がなかったことで
ブラウン側に強気の交渉をされてしまったのでしょうか。
マーティーとすれば結果的に広島に残留するよりも
美味しい仕事にありつくことができたといえるかもしれません。

一方、前楽天監督の野村克也氏は退任。
チームを初の2位に導いた指揮官が続投しないことには疑問を感じますが、
そこには球団の言い分もあるでしょう。
ただ、いちファンとして試合後のボヤキが聞けなくなるのが残念です。

ノムさんは名誉監督という職に就任。
実際にどのような仕事内容か知ることはできませんが、
解説や評論の活動は自由にしてもいいということなので、
おそらく、続投を希望するファンを納得させる意味で用意したポジションなのでしょう。
さらには、本人も言っていましたが、口止め料の意味もあるかもしれません。
球団としては、批判や内部の情報の流出を防ぎたいでしょうし。

球団は建前として、今後も野村流の継続を目的に、
バックからサポートしてもらいたいといったコメントも残していますが、
それは虚の名分にしか聞こえません。
なぜなら、ここ4年間マーティーの采配を見てきた者として、
野村流の継承が目的なら、新監督の人選はあまりに方向性が違うと感じるからです。

ということで、ここで野村流とブラウン流の比較をしてみたいと思います。

・守備
今季、広島はベースカバーのミスによる敗戦が数試合ありました。
それたけ練習では徹底していないことが窺えます。
これは野村野球では考えられないことでしょう。
選手の教材として使われる、いわゆる野村ノートでは、
状況や打球による各ポジションの野手の動きが細かく書かれていると聞きます。

・投手
メジャー式の球数制限を導入するマーティーと、
常々岩隈やマー君が完投しないことにボヤいていたノムさんは正反対。
もちろん一部の投手達からは歓迎されることもあるでしょうが、
やはり日本人には違和感のある方針です。
職人肌である佐藤投手コーチと意見がぶつかり合ってしまう心配もあるでしょう。

・捕手
起用基準が大きく違うといえます。
配球面をなにより重視するノムさんに対し、マーティーは打力と肩。
楽天捕手の中で、打力では一歩リードしている藤井あたりは、
正捕手の座を取り戻すチャンスかもしれません。
逆に、野村野球の英才教育を受けた嶋は、努力の方向性に迷いが生じるかも。

・走塁
盗塁が個人の判断に任されているかどうかが大きな違いになります。
相手の隙をつく、抜け目なさを個々の選手に求める野村式に対し、
基本的に監督のサイン以外では動かないのがブラウン式。
今季、セギノールが個人の判断で無警戒の相手から盗塁を決め、
そこから一気に投手を打ち崩した試合がありましたが、
おそらく来季はそういった場面が無くなると思われます。

・打線
打線の組み方だけは、実は似通っている部分があります。
機動力を駆使する印象もあるノムさんですが、
スタメンを見る限り、足を使える選手は決して多くありません。
リック、セギノール、リンデンなど、守備に難のある選手でも、
打撃面での貢献を期待して起用するあたりも似ています。

パリーグは指名打者制となりますが、
マーティーの広島時代の、パリーグ本拠地での交流戦の成績は、
4年間合計で21勝31敗2分。
ビジターという不利もあるでしょうし、交流戦を苦手にした時期もあったので、
一概には言えませんが、決してDHを有効利用できていたとはいえないでしょう。

以上、どちらが優っているというわけではありませんが、
違いが大きいことは間違いありません。
かつて広島の選手が経験したように、
楽天の選手達も当初は困惑することとなるでしょう。

ただ、これまでと方向性が違うからといって、
マーティーが結果を残せないかというと、そうとも限りません。
現在の楽天は、野村監督が無形の力と表した、
個々が状況を考える力が浸透しつつあります。
広島時代は、マーティーが理想とするケース打撃を、
なかなか各打者が実践できずに苦しみましたが、
新天地では得点力不足に悩まされることは少ないかもしれません。

また、モチベーターであるマーティーは、
戦力の乏しい球団よりも、ある程度充実した布陣でこそ、
力を発揮できるとも考えられます。

広島で結果が出せなかったのだから、楽天でもそう上手くいくわけがない。
そんな皮肉や嫉妬を内包した感情ではなく、、
純粋に、来季マーティーが楽天でどんな采配を振るうのか、
楽しみにしたいと思います。

・トレードもありうる

さて、少々カープとは関係ない話になってしまったかもしれませんが、
今後も無関係とかというと、それはわかりません。
指揮官が移籍する際、元所属チームから、
好みの選手や理解のある選手を獲得するというのはよくある話です。
最近では、ヤクルト高田監督が、
日本ハムGM時代に評価していた川島慶三や押本を獲得したのが記憶に新しいところ。
今後、楽天とのトレード話が浮上する可能性もあるでしょう。
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2009年11月03日

ドラフト”演出”改革案

先日のドラフト会議では、長い歴史で初めて一般のファンが会場に招待されました。
そして、抽選箱は手の動きがわかるように半透明に変貌。
6球団競合となった菊池雄星のクジを西武渡辺監督が引き当てたときには歓声が上がり、
直後には監督への勝利(?)インタビューもありました。

かつてのドラフトにはなかった新鮮な光景。
以前は、静寂の中で体格の良い大人が小さくガッツポーズするだけという、
どこか不気味かつ地味なものでもありました。
今回の変化はまだまだ小さなものとはいえ、
日本球界にとって前向きなものであると感じます。

また、今年は地上波の放送も復活し、あの時間帯では異例の高視聴率を叩き出したようです。
これは、逆指名や希望枠、分離ドラフトといった制度がなくなり、
ようやく見る側にも魅力あるコンテンツに復活したという証明でもあるでしょう。

来年以降も観客を入れて劇場化していくそうですが、
今後どういった演出が加わっていくのか。

・ドラフトの本場から学ぶ

華やかなドラフトで思い浮かぶのはアメリカ。
4大スポーツどれも大規模なドラフトを開催していますが、
個人的に最も印象に強く残っているのはNBAです。
大きな会場にステージが用意され、
上位指名される選手を家族と共に会場に招き、さながらアカデミー賞授賞式。
指名が確定すれば、観客席から大歓声が沸き、
選手は入団するチームの帽子をかぶって壇上に上がり、
コミッショナーと握手して、プロ入りを祝福される。

日本がいきなりここまでショーアップしろとは言いません。
少しずつ意見を取り入れて盛り上げていけばいいでしょう。
むしろここで注目したいのは華美な演出ではなく、
コミッショナーと握手するという行為です。
実はこれが最も重要ではないのかとも思えます。

日本のドラフトといえば、指名が決まれば、
「あとは球団と個々の選手が勝手に契約してね」といった感じでしたが、
一つ、握手のシーンを挟むだけで、その印象は変わるはず。
プロ野球機構のトップであるコミッショナーと選手が二人きりの画に収まることで、
所属球団だけでなくNPBに所属するという形を強調することができます。
そうすることで、ファンはどの球団に入団する選手に対しても歓迎、祝福できるでしょうし、
選手自身、自然と球界全体を盛り上げようという気持ちにもなるでしょう。
希望球団以外の指名を拒否する選手も減るかもしれません。

そしてなにより、メジャー流出を叫ばれている今だからこそ、
実現してもらいたいことでもあります。
ドラフトを拒否して渡米した選手にペナルティを与えることで流出を防ごうとするよりも、
お互い支えあって盛り上げていく姿勢を示し続けることこそが大事でしょう。
北風より太陽。

・まずは休日開催

もちろん選手を会場に招くのは簡単なことではないでしょう。
それでも、指名確実で12球団OKの選手であれば不可能ではない気もします。
(テレビ的には、当落線上の選手であったり、
希望球団を明言している選手の方がドラマがあって旨味があるのでしょうが)

選手を招く上で、まず求められるのは、休日に開催することでしょう。
これまでドラフト会議は平日の昼間から夕方に開催されてきましたが、
選手はそれぞれ学校や仕事があるため、それでは呼ぶことなど不可能。
いや、なによりファンの立場としても、
仕事や学校がある人はリアルタイムで見ることが難しいのが実情です。

個人的な話になりますが、
自分の学生時代、学校で唯一地上波の映るテレビがある理科室で、
こっそりドラフトを見た記憶があります。
ワンセグの携帯もない時代、映像をリアルタイムで見るのは難しいことでした。
やはり結果を後から知るのでは、抽選の緊張感も何もありませんし、
会場にファンを招くことを考えても、休日開催にすることは必須ではないでしょうか。

たしかに近年はクライマックスシリーズも加わり、
週末はどうしてもプレーオフの日程に割かれてしまうかもしれませんが、
なんとか調整してもらいたいところです。
posted by コービー at 21:32| Comment(1) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

外国人補強を成功させるために

球団がアンディー・フィリップス内野手の獲得に向かっていることを明らかにしました。
さらに、新たな外国人投手の補強も視野に入れているそうです。

マクレーン、フィリップス、さらに新外国人投手と、
シーズン途中に3人以上の外国人補強ともなると異例のこと。
フロントがいつになく積極的です。
観客増による収入増、円高など、外国人を獲得しやすい環境にあるのも事実ですが、
なにより新球場初年度でもあり、何とかバックアップしたいという気持ちがあるのでしょう。
しかし、大事なのは現場とちゃんと意思疎通できているのかどうかです。

フィリップスは、遊撃以外はどこでも守れる守備力が評価されているとのこと。
ただし、あくまで本職は内野手のようで、
外野もこなせるとの話ですが、実際に守った機会は少ないようです。
チームに最も不足しているのは右の外野手であり、
広いマツダスタジアムで守ってもらうには、それなりの外野守備力が求められるので、
そのポジションを補えるかは不安が残ります。
マクレーンの調子が上がらなければ、サードで起用することになると思いますが。

また、打撃に関しては、長打力はあまりなく、打率を残すタイプのようです。
現在の広島打線は長打力が不足しているので、
その点に関しても補強ポイントと合致しているのか疑問が残ります。
ただ、最近の広島の外国人野手において、1年目から活躍したのは、
ラロッカ、シーツといった中距離打者タイプだったのも事実。
アメリカと日本ではボールの反発力なども違いますし、
ボールを線で捉えれば打球が伸びるので、ホームランなどが増える可能性もあります。
そこに期待したいところです。

投手は敗戦処理から試していくこともできますが、
野手となると、ある程度先発起用しないことには判別できないのが難しいところです。
過去の例からいっても、シーズン途中から入団して、
日本の野球にアジャストするのは非常に困難なことですので、
シーボル、マクレーンに続き、またも低打率の打者を使い続ける羽目になる可能性もあります。
大事な試合が続く夏以降になれば、慣らし運転する余裕はありませんし、
現場にとって、ありがた迷惑な話にならなければ良いのですが。

・日本野球の経験者を狙う

シーズン途中での野手の入団はリスクを伴う。
それでは的確な補強は不可能なのか、といえばそうでもありません。
その対処法の一つとして、日本野球経験者の獲得が挙げられます

今季、途中入団して活躍しているソフトバンクのオーティズと阪神のブラゼルですが、
彼らは去年、それぞれロッテ、西武に所属していました。
また、カープでは一昨年途中入団したアレックスの活躍が記憶に新しいところ。

彼らは過去に日本で残した成績と同水準のパフォーマンスを見せてくれる可能性が高いですし、
それ以上に、日本野球に慣れ、熟知したことによる成績アップも期待できます。
マクレーンの場合も日本野球の経験者でしたが、
彼の場合、西武時代も打率は非常に低いものがありましたし、
5年のブランクや、セパのリーグの違いも大きいでしょう。

また、途中入団であると年俸を抑えられるという利点もあります。
アレックスは、中日に所属した最終年の年俸は2億5000万円ながら、
カープに途中入団したときは、わずか1800万円。
一昨年、オリックスに入団したローズは、
巨人時代の年俸5億4000万円が7800万円までになりました。

たとえ、日本で圧倒的な成績を残して高年俸をもらっていても、
彼らはアメリカに戻れば、ほとんどがメジャーに定着できない選手達です。
かつてより年俸が大幅にダウンしたとしても、
日本の方が境遇に恵まれているのが現実でしょう。
今後も、他球団の外国人選手を注意深く見守っていきたいところです。

たとえば、現在注目するとすれば去年まで中日に在籍したウッズ。
今ならそれなりの年俸で獲得できるでしょう。
カープには栗原がいますので必要ありませんが、
指名打者制もあるパリーグで、長打力が必要な球団には面白い存在ではないでしょうか。
40歳という年齢がかなりのネックになるとは思いますが。

・ドーマン解雇に思う身長の重要性

積極的な獲得を目指す一方、
球団は、スコット・ドーマン投手の解雇を発表しました。
シーズン途中に解雇は異例のことになりますが、
球団は日本野球に慣れるのを待つことなく、選手枠を空けるために解雇を決断しました。

日米のボールやマウンドの違いの影響もあったでしょうが、
アメリカ時代の数字とは程遠く、四死球が多かったように思います。
制球に苦しみ、真っ直ぐ中心の単調な配球になり
その直球も事前情報ほどの球速が出ることもなく、簡単に打ち返されていました。

思えば、ドーマンは近年のカープ投手では小柄な方でもありました。
やはり、無難にいくなら、長身投手ということでしょうか。
近年活躍したカープの外国人投手を見てみると、
ルイス193cm、シュルツ201cm、ダグラス198cm、ベイル193cm、デイビー200cm。
今年はソフトバンクのファルケンボーグがセットアッパーとして見事な活躍をしていますが、
彼も身長は200cm。
やはり身長は大きな目安の一つといえるでしょう。
ボーダーラインは190cmあたりでしょうか。
特に、即戦力が期待されるシーズン途中に獲得する選手に関しては、
大きな判断基準にした方が良いかもしれません。
posted by コービー at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月31日

熱を無駄にしないように

今回のWBCこそ、前大会から3年でしたが
次の第3回大会は4年後の2013年になります。
これほど日本を熱狂の渦に巻き込んでしまえば、
待ち遠しいどころか、そんなに待てないという人もいるかもしれません。

サッカーではワールドカップの中間に、アジアカップや欧州選手権といった大会があります。
五輪競技が外された今、野球でもなにか大会を立ち上げてみても面白いのではないでしょうか。
アジアカップなら、日本、韓国、台湾、中国など。
今大会で素晴らしいライバル関係となった日韓戦は非常に盛り上がるでしょう。
顔ぶれが物足りなければ、たとえばオランダやキューバなどを招いても良いかもしれません。
メジャー選手がいない彼らなら、障害も少ないのではないでしょうか。

また、今ならスポンサーもつきやすいはず。
サッカーがキリンカップなら、野球はアサヒカップなどどうでしょう。
マクドナルドだって賛同してくれるかもしれません。

今大会では、世界一という称号以外にも得られたものがたくさんあります。
終わったからといって一区切りするのではなく、
生じた熱を無駄にしない形で、次へとつなげていきたいところです。
posted by コービー at 23:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

WBC11月開催と日本開催について

WBCが終わって、一週間近くが経とうとしています。

振り返ってみると、決勝こそスタジアムが埋まりましたが、
準決勝までは空席が結構目立ちました。
大会全体としての総観客動員は前回より増えたようですが、
それは日本や、中米での開催による観客増が要因でしょう。
肝心の母国の試合に関しては最初から最後まで寂しさが残りました。

これは、現地のプロモーション不足と言う他ありません。
別にアメリカが盛り上がらなくとも、
他国が盛り上がってくれて収益さえいただければそれでいい、
というMLBの姿勢ならば、怒りさえ覚えます。

まずはスタジアムを熱気で埋めることが、
メディアやファンの注目を集めることにつながる。
それはNFLの成功例が示しているはずなのですが。

試合を見てもわかるようにアメリカの選手達は間違いなく全力でプレーしていました。
そのような姿を見ると、敵ながら気の毒になります。
オールスター級の選手達が、オールスターゲームでは見られない真剣勝負をするのですから、
間違いなく見る価値がある試合のはずなのです。

こんな状況を見せられては、日本で開催すればと思ってしまいます。
日本の試合はもちろん埋まるでしょうし、韓国の試合も相当入るはず。
それに、日本で開催されるメジャーの開幕戦をも熱心に見に行く国民ですから、
他の試合もそれなりに埋まるはずです。

また、今の日本はドームだけでなく、
宮城、甲子園、神戸、愛媛、宮崎、そして新しくなる広島と、
メジャーも納得するであろう天然芝の球場が揃いつつあります。
十分、WBCを開催できる環境があるのではないでしょうか。

・開催時期について

大会期間中はアメリカのスポーツニュース番組をチェックしていたのですが、
なんと決勝の日はWBCがトップニュースでした。
アメリカ人が出場していない大会がこういった扱いをされるのは、めったにないこと。
試合が白熱した好勝負だったことも影響したでしょうか。

しかしながら、前日までは驚くほど扱いは小さく、
アメリカが出場した試合でさえも、大学バスケットボールの報道がほとんどでした。
観客の動員力も乏しく、メディアの扱いは小さい。
これでは、あえてNFLの時期を避けて3月に開催した意味が薄いといえます。

考えてみると、NFLは強力なコンテンツとはいえ、試合は週1回。
プレーオフも年が明けてからです。
もちろん試合が無い日も話題が豊富なのは間違いないですが、
それでも試合が短いスパンで行われる大学バスケよりも、
総合的に考えれば余裕があるかもしれません。

もう一度11月開催案を協議してもよいのではないかと思います。

また、開幕前の調整の時期よりも、
ワールドシリーズによる野球熱が覚めやらぬ時期に開催する方が、
盛り上がるのではないでしょうか。
プレーオフに進出できなかった選手達は早々にシーズンが終わるわけですし、
進出チームの選手にしても敗退した順に合宿に合流してもらう形にすれば、
3月開催よりもチームでの練習時間が確保できます。
そしてなにより、間近までプレイしていた選手ならば、
コンディションなどを言い訳に辞退することも少なくなるはずです。

そしていずれ日本などで開催する場合についても、追い風になるでしょう。
シーズン前の調整の時期にわざわざ日本に来るとなると、
メジャー選手は嫌がるでしょうが、11月開催なら話は別。
かつて、日米野球では2年に1度のペースで、
11月にそれなりのメンバーが来日し、最大では8試合程度していたのですから、
2次リーグから日本で開催することが日程的に不可能なはずはありません。

MLBのバド・セリグコミッショナーは、
「3月開催しか不可能」と発言しているようですが、
もう一度、メジャー選手会や各国協会と議論を交わしてほしいと思います。
別の時期に開催してみて、ダメだったら戻せば良いだけのこと。
まだ始まったばかりの大会ですし、より良い形を模索し続けていくべきでしょう。
posted by コービー at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月08日

WBCの意義に基づくならば

それにしても、現在のWBC人気には驚きます。
韓国戦はもちろんのこと、中国戦、西武や巨人との練習試合、
また、ほとんどメジャー選手などいない2軍のオーストラリアが相手でも、
たくさんの観客が入りました。
視聴率も驚くべき数字をたたき出しそうです。

特に昨日の東京ドームは人気ぶりを象徴するように大観衆の大声援。
韓国もレフトの一角にファンが陣取っていましたが、
もはや完全アウェー状態といっても過言ではなかったでしょう。

近年、日本代表は韓国との対戦において、完全に負け越していますが、
それらの戦いにおいて、こういった雰囲気で戦ったことは無いはずです。
そう考えると、歴史的な大勝は観客の大声援が後押ししたと言えるでしょう。

ただ、こうなってくると、逆に平等さに欠けるという問題点が出てきます。
第1回WBCに続き、また1次ラウンドが日本で行われているという事実。

WBCが世界規模の大会にも関わらず、
MLB主導で、アメリカが中心となって開催されることを批判するならば、
アジアでは日本が有利に組まれていることにも目を向けなければなりません。

日本ラウンドは読売新聞社が主催で、常に東京ドームで行われています。
そして開催地だけでなく、日本が日程的にも恵まれ、初戦の相手が常に中国という環境にも、
なにかしらの影響力が働いていると言えます。
本当の世界大会を目指すならば、こういった偏りは無くす必要があるでしょう。

バレーボールなども、放映権料のバックアップにより、
ほとんどの大会が日本で開催されているわけですが、
WBCには「世界的な野球の発展を目指す」という大義があります。
MLBの姿勢を見ていると、その信念にも十分疑念を抱きますが、
それでも忠実に基づくならば、
やはり早く各国持ち回りの開催にシフトするべきではないでしょうか。
posted by コービー at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月02日

WBC日本代表決定を受けて

先日、WBC日本代表は最終的な代表28人を発表しました。
枠から漏れた選手は、和田、岸、細川、松中、栗原の5人。

栗原はシート打撃や練習試合で結果が出せず、
去年の右ひじ手術の影響もあると判断され、代表入りとはなりませんでした。
逆に石原は、細川の右肩の調子が万全でないということで代表入り。
別に勝負事ではありませんが、カープ的には1勝1敗という感じでしょうか。

岸はWBC公式球に対応できなかったことが、
松中は合宿中に足を痛めてしまったことが響いたようです。
和田は、岩田、内海といった若手左腕の勢いに押されてしまった形になりました。


今回、阿部、小笠原以外に、内海、山口、亀井と、
巨人から多くの選手が選ばれました。
特に亀井などは目の見張る成績を残しているわけでもないため、
一部では巨人選手を贔屓した選考とも言われています。
しかし、それは少々短絡的な見方ではないでしょうか。

一昨日、昨日と東京ドームで練習試合がありましたが、
西武戦では8回登板の小松が乱調、9回予定だった馬原が前倒しで途中登板し、
結局9回は山口がスクランブルで投げました。
巨人戦でも、延長戦になってしまい、10回はやはり山口が登板。
こういった予想外の状況では、
他のチームから預かっている選手に無理をさせることはできません。
特に松坂などはレッドソックスから厳しい制限が設けられています。
しかし、巨人の選手ならば原監督は気にせず起用することができるでしょう。

亀井については、本番に役割があるとすれば、おそらく守備固めや代走になります。
所属チームで中心として働いている選手達ならば、
そういった役割だけで起用するのは憚られるところでしょうし、
代表では一人一人の練習時間が多く取れないこともあり、
試合で起用される機会が少なければ、
その選手はシーズン開幕前に調子を落としてしまうかもしれません。
そういった所属チームへの配慮から、巨人選手を多めにした選考になったのではないでしょうか。

もちろん、どんな役割でも良いから代表入りしたいと思っている選手はいるでしょうし、
代表のステータスなどを考える上でも、これが正解とは言えません。
ただ、今回の選考について、個人的にはそれなりに納得のできるものではあります。
posted by コービー at 23:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

日本プロ野球にアジア枠を

新人選手の合同自主トレが始まりました。

各選手に期待が集まりますが、
なかでも気になったというか、異色の選手であるのは、
ドラフト4位、申成鉉(シン・ソンヒョン)内野手。
韓国出身の選手です。
ただし、日本の高校へ通い、ドラフトを経て入団したので外国人扱いではありません。

入団会見の時には、韓流スター誕生かと囃し立てていたメディアもあります。
もちろん、実力も評価してのことでしょうが、
実際、オーナーが「恋人は作るな」といった旨の発言したことからも読み取れるように、
マーケティングのニオイがしないこともありません。

韓流スターというと、ターゲットは韓流好きの日本人かとも思われますが、
この場合、むしろ対象は韓国の人達でしょう。
李スンヨプが巨人に入団して以来、韓国では日本の野球の人気が上昇しており、
実際、巨人の試合のほとんどが韓国で放映されています。
カープも、もちろん対戦相手として映ることになります。
広島は、福岡に次いで韓国から2番目に近い日本プロ野球球団の本拠地。
来季からは新球場になり市外からの利便性も高くなります。
遠くのメジャーよりも、近くのメジャー式スタジアムへ行こう、
と考える人が出てきても不思議ではありません。
カープはあまり韓国や台湾といった出身の選手達とあまり縁がありませんでしたが、
アジアに目を向けた展開を考えても良いのではないでしょうか。
申の成長に期待することももちろん、
既に力のある選手の獲得も視野に入れても良いかもしれません。
そういえば、カープのチームカラーが赤なら、韓国も赤。
まぁ、野球代表のユニフォームは青が基調ですが。

また、球団だけでなく、日本野球機構としても制度改革を検討すべき価値があるといえます。
ラグビーのトップリーグでは去年から、サッカーJリーグでは今年から、
従来の外国人枠とは別にアジア選手を獲得できるアジア枠というものが導入されました。
まずはアジアで中心となり、注目されるリーグを目指すということです。
プロ野球も見習う価値があるのではないでしょうか。

少々強引な意見かもしれませんが、
メジャーへの選手流出を嘆くのならば、
アジアの選手を流入させてはどうかということです。
育成枠の導入により、選手枠の問題にも多少余裕が出てきました。
韓国では、メジャーよりも近くの日本で野球をしたいと思う選手も多いとのこと。
今は韓国ウォンが安いということもあり、資金力のない球団にも有力選手を獲得できるでしょう。

そして、ここからは少し行き過ぎた意見かもしれませんが。
アジアの人達は、日本を戦争の加害者として見ています。
もちろんそれは紛れもない事実なのですが、
もし広島に足を踏み入れる人が増えたなら、
日本もまた辛い思いをしたということが理解してもらう機会にもなるのではないでしょうか。
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2008年12月24日

世界金融危機と日本プロ野球

前田は5000万円の大幅ダウン。
大きな怪我が無く終えたシーズンでダウンとなったのは初めてじゃないでしょうか。
代打でそれなりに結果を残したのですが、
やはり億プレイヤーはスタメン出場しなければという判断のようです。
近年では緒方も大幅ダウンとなりましたし、
球団としても前田だけ特別扱いはできないということでしょう。

一方、栗原と永川は両者とも2倍増となる大幅アップ。
それぞれ野手、投手としてチーム最高評価だったはずで、
年俸にもしっかり反映された形です。
かつては上がりにくく下がりにいカープの査定でしたが、
FA制度の変化などにより、変わってきたようです。

これで契約更改が一通り終わりました。
今年は景気が急激に悪化し、プロ野球にもその影響があるかと思われましたが、
カープ以外のプロ野球チームを見渡してみても、
それほど例年と変わらずといった印象です。

メジャーでは移籍市場が急激に冷え込み、
上原や川上、そして高橋建もなかなか移籍先が決まらないといった状況になっています。
Jリーグなども影響が顕著で、どのチームも高年俸のベテランを解雇し、
規模縮小して若返りを図らざるを得なくなっています。
実業団でも多くのチームが廃部などに追い込まれています。

そう考えると、日本の野球は体力があるなと思わされます。
親会社がしっかりしているというか、
世界経済と直接的に結びついていない業種が多いことも理由の一つかもしれません。
カープにしても、球団経営が黒字。
広告収入やシーズンチケットなどに影響はあるかもしれませんが、それも大きくはないでしょう。
自動車業界が、マツダが苦しんでいたとしても、立派に自立できているわけです。

我々が、
スタジアムに足を運ぶ。
球団グッズを購入する。
テレビ局が放映権を購入した試合を見る。
それが一番の支えとなってチーム運営できるのが健全な形。
こういった状況になって改めて思います。
posted by コービー at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする