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2016年07月09日

外国人2人の契約に見られるフロントと経済状況の変化

少し時期は異なりますが、最近、違和感のある外国人との人事が2つ発表されました。

1つ目はジョンソンと新たに結んだ3年契約。2つ目は新外国人デラバーの獲得です。

なぜこれらが違和感があったかというと、まずジョンソンに関しては、シーズン半分も消化していない時期でのタイミング立ったこと、そして契約の金額です。

日本人の契約更改はシーズン後と決まっていますが、外国人の場合もシーズン終盤以降に発表されるのが一般的です。これはもちろん、成績を最後まで見極めてから契約の有無や条件などを考えるためですし、新たに調査している新外国人との天秤にかけるためでもあるでしょう。さらに早めに契約延長してしまうことでの選手の残りシーズンのモチベーションの低下を避けるためでもあるでしょう。

今回のジョンソンの場合、性格的に長期契約しても手を抜くことはないと判断し、またメジャーのスカウトが登板試合に訪れていることから、シーズン終了後のアメリカ復帰のリスクを早めに排除しておきたい狙いがあったのでしょう。もし今年も大活躍すると好条件でのオファーがあるかもしれず、それはアメリカ人のジョンソンにとって魅力的であることに間違いありません。カープの提示と同条件程度であればメジャーを選択するのがむしろ自然です。

来季以降のカープ投手陣容を考えると、マエケンが抜けた上に黒田の去就も不透明であり、先発の軸となるジョンソンを絶対に手放したくないという思いから今回の契約になったと思われます。

ちなみにカープは新外国人と契約する際、カープが契約延長を望めば日本の他球団とは契約できないという条件をつけていますので、日本他球団への移籍のリスクというのは、この場合、無関係かと思います。

また金額についてですが、契約金と出来高も合わせれば3年総額15億近くにもなります。今までカープの外国人選手の年俸は2億を越えたことはなかったと思いますので、いかに破格であるかがわかります。

オフに黒田と6億の契約更改をしたときにも感じたことですが、これらの契約は現在の球団が経済的に余裕がでてきた証拠でもあるでしょう。かつてのように黒字維持のために出費を絞るだけの経営ではなく、観客動員とグッズの売上が右肩上がりで毎年過去最高を更新して売上を伸ばし、大きくなった利益の中で補強に還元するという好循環ができるようになってきたということです。

また、デラバーの契約については、現状の外国人の活躍に不満がないにも関わらず獲得したことに違和感がありました。現在もエルドレッドが故障で離脱していますが、彼が戻ってきたとしても、現在1軍登録中の4名がいずれも活躍しているため、誰を選ぶのかという嬉しい悩みがあるほどです。

今までは、シーズン途中に新外国人を獲得するのは現在の外国人選手の成績に問題がある場合で、いわば代替選手の獲得でしたが、今回は現在の外国人選手に故障や不調などイレギュラーがあった場合の保険だということです。

現外国人がこのまま活躍を続ければ、デンバーは1軍に上がることさえなくシーズンを終えるかもしれません。そうなれば今回の契約に費やしたお金は一見無駄に終わってしまいします。それでも今回の獲得したのは、やはり球団が経済的に余裕が出てきた証であり、また、今季にかける本気度も伝わってきます。

現在のチームは2位以下に大差をつけて首位を快走中ですが、チーム状況が好転したのはルナが故障してヘーゲンズを上げてからです。ヘーゲンズージャクソンー中崎の勝ちパターンが確立されてからブルペン全体に安定感が生まれ、チームは貯金を積み上げるようになりました。フロントもそんな状況を的確に把握し、仮にヘーゲンズかジャクソンに何かあったとしても、代わりの投手をそのまま当てはめて、チームの形が崩れないようにしようという意図が見てとれます。

今回の2つの契約は、球団の経済状況に余裕が出てきたこと、そして常に先を見据えた補強ができるようになってきたことが窺え、球団自体がひとつ上のステージに上がったような気がするのです。
posted by コービー at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする