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2015年09月28日

栗原の報道について私見と解説

27日、一部新聞などで栗原が球団から戦力外を通告されたと報道され、栗原個人がブログで否定するといったやり取りがありました。その後、記事の表現は「戦力外」から「構想外」へと変更されていました。

今回の一連の騒動(?)について、私見と解説を少々。

そもそも、戦力外という表現をなぜ否定し、記事を書き換える必要まであったのか。構想外とはなにが違うのか。

それは契約上の観点から言うと戦力外とはイコール自由契約であり、来期以降の契約を結ばないことを意味します。つまり、球団に少しでも契約する意思があれば戦力外という表現は誤りなわけで、記者もプロならば事実を確認できない以上、その単語は使うべきではなかったということです。

ウエスタンリーグの日程が終了し、ドラフトや戦力外通告を来月に控えるなど、来季へ向けて編成が大きく動くタイミングだっただけに、球団との面談内容について周囲が憶測を立てるのは当然といえば当然。

ただ、はっきり言えば、栗原が長年の功労者であることを考えると戦力外通告は考えにくい。広島カープという球団の性格、チーム編成状況、メディア報道、本人や嫁のブログの内容などを考慮すると、今回の面談の内容は以下のようなものだったのではないかと想像します。

・今季の成績からして、来季契約するとしても限度額を超えたダウンになる。
・チームは今年も優勝を逃し、若手を育てるためにも、来季も栗原にはそう多くのチャンスを与えることはできない。
・(減額制限を超えた場合、選手が納得できなければ他球団との契約が可能になる(去年の新井のケースと同様)ので、)球団としては栗原本人に他で勝負したい気持ちがあるならば送り出す。
・もし逆に引退の決断をするのであれば、1軍の試合も残っているし、功労者としてそれ相応の花道を準備したい。
・人間的な部分も評価し、引退するならコーチを打診。選手兼任という選択肢も含めて。

おそらく、こんな感じでしょう。

そして、栗原自身は現役続行の意思が強く、年俸ダウンを飲み広島に残って少ないチャンスにかけるか、少しでも多くのチャンスを与えてくれる球団(NPBに限らず)を探すかで揺れているのだと思います。個人的にはもちろん前者を望みますし、どんな形でもいつか1軍に戻ってきてほしいと思っています。

ただ、後者も険しい道のりでありますが、実家山形に近い楽天から声がかかったりしたら、それはそれで本人には幸せなシナリオなのかなとも思います。
posted by コービー at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

機動力野球からの脱却

最後の正念場と位置づけていた9月18日からの12連戦。その半分を消化した時には優勝の可能性が消え、今やAクラスさえも黄信号から赤信号に変わろうとしています。

昨日までの時点で1勝7敗となってしまったその要因は得点力不足の一言に尽きます。8戦で12点。1試合平均1.5点では勝てるわけがありません。いや、12連戦が始まる以前から一桁安打の連続試合記録が続いており、それでも最初勝てていたのは投手が抑えていたから。少しでも失点が増えるとどういった状況になるか、想像は難しくありませんでした。

・ヒットを欲しがるゆえの悪循環

ヒットが出ていないことで余計にHのランプを欲しがり、バットに当てに行くという悪循環が生まれているように思います。そういったスイングでは長打が出ません。カープの選手の力強いスイング、最近見覚えありますか?なんと先月28日以来、ほぼ1ヶ月近くエルドレッド以外の選手のホームランが出ていません。今季、エルドレッド以外の選手が計79の本塁打を放っているのに、それが1ヶ月の間まったく出ていないのです(田中の本塁打の誤審はありましたが)。もちろん、シーズン終盤で疲労といったものもあるでしょうが、それを考慮してもいかに各選手が振れていないかがわかります。

・必要なのは安打数ではなく長打

一気に得点を引き寄せるのは長打です。それはホームランでなくても構いません。今のチーム状況では、バントで送って一死二塁にしたところで得点できる気がしませんよね。それならば、無死二塁にしたり、一塁ランナーを一気に帰すぐらいの長打を狙っていってよいでしょう。いや、なんでもかんでも振って行けということではなく、打者有利なカウントであれば狙い球を絞って思い切ってスイングすべきということです。

現在のカープの打者は、打者有利のカウントにもかかわらず、何を狙っていたかわからない中途半端なスイングで凡退していることが目立つように思います。そんなカウントで当てに行き、たとえ単打が出たところで投手からしたら四球と一緒ですからさしてショックはありません。

・OPSという数字

打者の能力を測る指標の一つとしてOPSというものがあります。「マネー・ボール」で一躍有名になったセイバーメトリクスと呼ばれるもので、野球に詳しい人であれば一度は耳にしたことがあるはず。OPSとは出塁率と長打率を足したものであり、実際、このデータをもとにアスレチックスは強豪チームを作りあげたのですから、机上論を越えた重要視すべき数字の一つだといえるでしょう。

残念ながら、現時点ではカープには高水準の選手がいないのですが、9月25日終了時点でのトップ5は、小窪.809、松山.789、エルドレッド.777、丸.767、鈴木誠.753となります。こうなると、小窪をスタメンで使い続けたり、左右関係なく松山を使ったり、鈴木誠也を主軸候補としてクリーンナップに据えるといった案が出てきてもいいでしょう。

ちなみに、ヤクルト山田哲人のOPSは、脅威の10割越え。1.028です。打率以上に打者としての差があることがわかります。

・機動力野球という幻想

話が少し逸れましたが、今季のように得点力不足に陥った場合、広島カープという球団は必ずといっていいほど機動力に解決の糸口を見出そうとします。それは伝統というものであり、実際に黄金時代にはそれで勝利を積み重ねてきました。

ただ機動力野球とは走れる選手がいるからこそできる芸当であり、現実として現在のカープにどれほど走れる選手がいるでしょうか。平均以上の走力を持つ選手はたくさんいますが、単独スチールの狙える選手となると赤松ぐらいではないでしょうか(野間の将来性には期待)。他の選手は盗塁を試みるものの成功率が低く、単独で仕掛けにくいのが現状です。

もちろん走塁の技術や意識が高い選手は多いとは思いますし、野球において走塁が重要であることは間違いありません。ただ、本来それは基本的な部分であり、それだけで機動力野球と掲げて優勝を狙えるほどのものではないでしょう。

現在、チーム盗塁数はリーグ4位の数字。とても機動力野球を発揮できているとは言えません。走者をバントで送る野球は、機動力ではなく単なる堅実な野球です。もし機動力で優勝しようというのなら、出塁する度に単独スチールで一気に二塁という、得点圏に高い確率で進めるような選手を複数擁さなければならないでしょう。そういった選手がそろった時に初めて、打順や作戦面を練り上げていくことができ、チームのスタイルとなるのです。

・我慢して堂林を起用した判断は正しかった

得点するには塁に出なければなりませんが、その意識がゆえにバッティングが小さくなるならばマイナスです。単独スチール等が望めない以上、一度頭から機動力を離してみて(忘れるわけではなく)、本当に強くバットを振れるようにするのが、現状を打破してもう一度優勝争いに絡んでいく上で必要なことかと思われます。

思えば、前野村監督は周囲の批判をよそに堂林をスタメンで使い続けました。それは逆方向にも長打を飛ばせる彼の能力を買っていたと同時に、彼が育たないと球団の将来は危機的状況になると見据えていたのではないでしょうか。結果的に堂林は周囲の満足いく結果を残せず、現在、チームは長打不足に陥り、サードのポジションには誰もいなくなりました。

今季は開幕直後も得点力不足で7連敗を喫し、結局、最後まで貯金生活は叶いませんでした。課題はある意味明確です。とはいえドラフトの新人野手に即戦力を期待するのは難しいですし、外国人打者は日本の野球に適応するのに時間がかかります。やはり秋季キャンプ、そして来年の春季キャンプで本当の好打者を育てなければなりません。
posted by コービー at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする