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2010年11月23日

カープ大反省会2010(2)

〜投手陣〜

今季のチーム防御率は4.80。
横浜に助けられて最下位こそ免れたとはいえ、本拠地の広さを考慮すれば、
パフォーマンスとしてはワーストだったと言っても過言ではないでしょう。
今季貯金を作った他の4球団が、悪くても4点前後だったのですから、
カープが多大な借金を背負った理由は、明らかです。

去年、投手陣には一定の手応えを得たはずでした。
球場が広くなった影響もあってか、防御率は3.59。
これはシーズン2位だった95年以来の好数字でした。
それがたった1年でこの惨状ですから、
単に故障者や退団選手だけが原因とは思えません。

投手のチーム成績を見ていると、
与四球数がリーグで図抜けて多いことがわかります。
去年、防御率が改善されたのは、監督の方針として四球を減らすことを徹底し、
実際にリーグ最少の与四球数を記録したからこそ。

与四球数をリーグ最少に減らし、防御率が3点台半ばに改善されたのに、
与四球数がリーグ最多になると、防御率は5点近くに悪化。
これほど分かりやすい参考数値もありません。

防御率に直結する与四球。
今季、これだけ増えてしまったのは、
やはり前年までの方針が継続されていなかったからでしょう。
前監督のように徹底しているというような話は聞こえてきませんでした。
「去年1年で選手が理解しただろう」を考えたのかもしれませんが、
結果として、それは間違いだったといえます。
石の上にも3年。

また、四球減の方針だけでなく、その他においても、
前シーズン改善された点に対するリスペクトがないように感じました。
たとえば、昨季先発ローテで見所のある投球をしていた篠田、齊藤、今井といったあたりを、
何試合か悪い内容が続いただけで、すぐに先発降格させたこと。
結局、彼らは中継ぎ登板、2軍落ちといった配置転換が続いたことでリズムを崩し、
本来の実力を発揮できないままシーズンを終えてしまったように見えます。

指揮官が代われば方針が変わるのも当然ですが、
すべて変えてしまっては選手も戸惑いますし、無理があるというもの。
以前までの良い部分は残しつつ、悪い部分での改善を図る。
それが効率的なチームの作り方というものでしょう。
posted by コービー at 07:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 総括 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月17日

カープ大反省会2010(1)

〜故障者〜

借金26という成績に終わったカープの2010年シーズン。
要因として一番に挙げられるのは故障者の多さでしょう。

ルイスが退団して先発の一番手と目された大竹は、開幕を前にして故障。
抑え候補の永川とシュルツは開幕後早々に離脱。
クリーンナップに固定されていた天谷と栗原もシーズン中盤に骨折という憂き目に遭いました。
これだけ主力、しかも要となるポジションに故障者が続出すれば、
どんなチームでも苦しいでしょう。
Bクラス低迷を続けるチームならなおさらです。

投手に関しては今季、監督が代わったことによって球数制限が撤廃、
プルペンでの投げ込みが推奨されました。
そこで先陣を切ったのが大竹であり、
春季キャンプで1日に270球もの投げ込みを敢行しましたが、
結果としてシーズンを棒に振る故障の要因となってしまいました。

投げ込みが悪いわけではありません。
過去の投手も多くの球を投げる中で体にフォームを染み込ませて実力を磨いてきました。
ただ、今季の広島の場合、落差が大きかった。
前年までの調整主体のアメリカ式キャンプから一転しての投げ込みですから、
体に無理をきたしたとしても不思議ではありません。
もう少し段階を踏んでいく必要があったのではないかと思われます。

また、まだまだ1軍に届かない投手が、
投げ込みで何かのきっかけを掴もうとすることは理解できますが、
大竹のような主力投手が無理をする必要があったのかどうか。
さらに大竹は開幕投手も濃厚で、年齢的にも投手陣を引っ張る立場になり、
張り切りすぎてしまったとしても当然でしょう。
そこは首脳陣がブレーキをかけるべきではなかったでしょうか。

方針転換にも影響されずに投げ込みも極力控え、独自の調整を貫いたマエケンが、
投手三冠という出色の活躍したことは皮肉なもの。
彼の調整法と実績に、首脳陣は目を向ける必要があるでしょう。

・重荷となった優勝宣言

ただ、故障は自己責任によるものでもあり、選手本人にも非はあります。
練習方針以上に首脳陣が罪だったのは、
故障が完全に癒えておらず、万全の出来からは程遠い選手を復帰させて、
再び故障させたり、不振に陥らせたことです。

このような無理な起用をしてしまったのには、
気合でなんとかなる!といったような前近代的な価値観もあるでしょうが、
それ以上に今季優勝を狙うと公言したことによる重圧もあったのではないでしょうか。
まわりが諦めても、おそらく監督本人は終盤近くまで本気で逆転優勝を狙っていた。
だからこそ、完治を待たない焦った起用になってしまった。

結局、大竹、永川は復帰後すぐに再離脱。
天谷も不振でレギュラーから外れる羽目になってしまいました。
優勝を狙う心意気は立派なものですが、無謀とは表裏一体。
続投は規定路線とはいえ単年契約だったことも響いたかもしれませんが、
チャンスが薄くなれば、目標を現実的なものに切り替え、
故障者は完治した上で復帰させることも必要だったでしょう。
posted by コービー at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 総括 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする