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2010年09月30日

限られた投手だけが可能な仕事

広島1−0ヤクルト
マエケンが完封で15勝目。

チームとして1−0の完封勝ちは今季2度目。
前回もマエケンの登板で、ダルビッシュと投げ合った交流戦でした。
ただ、あの試合は9回裏に1点を挙げてのサヨナラ勝ちであり、
マエケンが投げていたのは、すべてスコアレスの展開。
もちろん緊張感はあったと思いますが、
今日とはまた違った精神状態だったことでしょう。

今日の相手先発は、広島打線が非常に苦手にしている館山。
最多勝争いにおいて一歩優位な立場にいるとはいえ、
勝ち星を積み重ねるなら、虎の子の1点を守りきらなければならないという厳しい条件でした。
その重圧は想像以上に苦しいものであるはずです。

1−0の完封勝利とは、
先発投手として最高の仕事であると同時に、最も困難なものでしょう。
完封だけならば、未熟な投手でも打線の援護さえあれば、
緊張感なく投げた末の結果として手にすることはあるでしょう。
ただ、最少得点差となると、
技術、体力、精神力、ベンチからの信頼、
すべての要素を兼ね備える投手でないと達成できません。
ここ10年のチームで1−0の完封を成し遂げたのは、
調べた限り、黒田、高橋建、大竹、前田健の4人のみという事実がそれを物語っています。

また、先週投げ負けた館山の対して、やり返すのが彼の凄いところでもあります。
同じく今季、巨人打線に打ち崩されたときでも、
次の試合でしっかりとリベンジを果たしました。

今日の試合、バックのファインプレーも多くあり、
守り勝った試合という表現は間違いではないでしょうが、
やはり、わずか1点の援護ながら一人で投げきったマエケンこそが偉大であります。

沢村賞の選考基準である15勝目も無事に挙げて、受賞も現実味を帯びてきました。
もはや同じリーグにライバルはおらず、パリーグの投手達と争うことになるでしょうが、
DH制もないセリーグで、しかも多大な借金を背負うチームで投げているという環境を、
選考する人たちには考慮してほしいところです。
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2010年09月29日

左腕として生き残るために

広島12−4横浜
今季の横浜戦終了。対戦成績は15勝9敗。

毎年、この時期の横浜戦には強いですね。
これは褒め言葉ではありませんが。

高橋建の引退試合。
神奈川、横浜高校出身の最後の相手として横浜ベイスターズ。
同期入団の嶋が値千金の同点3ランを放てば、
投手リレーの最後は、同じく同期入団の横山がピシャリ。
高橋建自身の登板も、3つの直球すべてが140km/h越えと、
迫力のあるもので締めくくりました。

平日の消化試合ということで、
客席こそ一杯とはなりませんでしたが、
最後に相応しい舞台となったのではないでしょうか。

今日の勝利の権利は、入団2年目の中田の初勝利となり、
引退試合は、新しい世代の第一歩ともなりました。
ただ、本来、高橋建の意思や姿勢を引き継いでほしいのは、
1軍で結果を残せず燻っている左腕達です。

今季、チームに合格点といえる結果を残している左投手はいません。
齊藤、大島にしても、1軍の登板数こそ挙げていますが、
満足いく成績とはいえないでしょう。
篠田は長期間1軍で投げることはできませんでしたし、
青木高は開幕後に調子を落として抹消されました。
伊東、相澤も1軍をわずかに経験するにとどまりました。

なぜ、高橋建が40歳まで第一線で投げることができたか。
彼らにはそれを感じ取ってほしい。
この世界、左腕には変わらず大きな需要があります。
左打者を抑えることができたら、それだけで生き残っていけます。

かつては150km/hを越える直球も投げた高橋建ですが、
近年はシュートやシンカーを駆使して抑えるスタイルに変貌していました。
先に名前を挙げたカープの日本人左腕投手達に、
150km/hを越えるような直球を持つ選手はいません。
彼らが現在の高橋建の姿から学ぶことは少なくないはずです。

明日から「生きた教材」ではなくなってしまうわけですが、
逆に辞めるからこそ、競争相手ではなくなるからこそ、
教われることもあるのではないでしょうか。
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2010年09月28日

横浜、ヤクルト、阪神5連戦プレビュー

広島に戻って、マツダスタジアムで5連戦です。
横浜と1戦、ヤクルトと1戦、阪神と3戦。

先発予想は、齊藤、前田健、今井、ソリアーノ、ジオ。
3日空いたので難しいところですが、
マエケンは中6日で最優先で投げるでしょう。
あとは順にということで。

横浜は、加賀。
ヤクルトは、館山。
阪神は、秋山、メッセンジャー、スタンリッジあたりでしょうか。

・プレビュー

今季も残すところ8試合。
この連戦で今季のマツダスタジアムの試合は終了。
ヤクルト、阪神は、それぞれAクラス、優勝へ、
微かな望みをかけて全力で挑んでくるはずですが、
カープとしても、地元ファンの前で来季に期待を持たせる試合ができるかどうか。

また、明日の横浜戦は高橋建の引退試合となります。
勝利して花道を飾ってあげたいところです。

・天気

広島県南部 降水確率 天気
9月29日(水) 0% 晴時々曇
9月30日(木) 20% 晴時々曇
10月1日(金) 30% 曇時々晴
10月2日(土) 50% 曇時々雨
10月3日(日) 50% 曇時々雨
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2010年09月25日

重圧のないスイング

阪神8−3広島
5連勝の後、3連敗。

抜群の安定感を誇り、5連勝中だったジオ。
初回にいきなり3ランを許すと、
6回には失策も絡んで3失点となりました。
立ち上がりが不安定なのはいつものことですが、
中盤での失点は、打線が相手先発メッセンジャーを打ちあぐねていただけに、、
敗戦を決定付けてしまいました。

結局、打線は阪神投手陣の前に3得点こそ挙げたものの12三振。
優勝のためには負けられない阪神に比べて、
広島の選手達はなんのプレッシャーもなく思い切りスイングできるわけですが、
広い甲子園でこれだけ雑に振り回していては、やはり結果はついてこないでしょう。

・中谷初づくし

育成出身、中谷がプロ初のスタメン出場。
9回にプロ初安打、初打点となる二塁打を放ちました。

守備では6回に失策を犯し、敗戦の一因ともなってしまいましたが、
今季の2軍は堂林をサードで英才教育している影響もあり、
中谷は多くがファーストなどでの出場でした。
そういった意味では、イージーな内野フライだったとはいえ、
1軍でいきなり実戦で守ったのですから、同情の余地はあるでしょう。
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2010年09月24日

阪神戦プレビュー

甲子園にて阪神と1戦。

先発予想は、ジオ。
スタルツは登録を抹消されています。
このまま本国に帰ってしまうのか、
それとももう1回あたり登板があるでしょうか。

阪神は、メッセンジャーあたりでしょう。

・天気

兵庫県南部 降水確率 天気
9月25日(土) 20% 晴時々曇
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2010年09月23日

順位が物語る

広島0−3ヤクルト
連敗で借金25。

マエケンを立てながらの敗戦。
館山の前に毎回のように走者を出しながら、
決め手なく完封負けを喫しました。

この3連戦は1勝2敗。
横浜戦では敵地で3連勝して、6位との差を見せ付けた形になりましたが、
今度は4位ヤクルト相手にホームで負け越し。
やはり4位と5位の野球の差を見せ付けられて、
5連勝で膨らみつつあった来季への期待も、一気に空気が抜けてしまいました。

今季、1〜4位との対戦では見事に負け越しています。
ゲーム差や借金数うんぬんより、単純に4球団より劣っている。
それが揺るぎない現実です。

この差を埋めることは簡単でないでしょう。
ただ、やらなければ。やってもらわなければ。
もう既に来季への戦いは始まっていると、
選手、スタッフがどれだけ思えているかが重要です。
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2010年09月22日

左投手ではなく、左打者に強い投手を

広島4−5ヤクルト
連勝ストップ。

3得点して逆転した直後。
マウンドに上がった青木高が左打者3人に3連続で安打を浴びて、
後を投げた上野も走者を還してしまい、逆転を許しました。

青木高は1ヶ月ぶりの1軍登板。
2点リードの状況で、そういった投手をいきなり登板させる。
そのことに関するリスクは首脳陣も踏まえていたはずです。
ほぼシーズンの順位が決定している状況で、
来季に向けて、泣き所である継投の新しい形を模索していくのはある意味当然のことでしょう。

ただ、左投手に拘りすぎてはいないでしょうか。
青木高は左打者の内角に食い込むような球を持っておらず、
今季の数字だけを見れば、左右同程度の被安打率です。
必要なのは、左投げの投手ではなく、左打者を抑えることができる投手。
目的と手段を間違っているように思えてなりません。

ヤクルト小川監督は、マウンド上に左腕がいながら、
代打として左打者のホワイトセルを送ってきました。
ホワイトセルは、右投手よりも左投手相手に打率を残しています。
こういった固定観念に囚われない、柔軟な起用こそが重要でしょう。

左打者対策として左投手に固執しないのであれば、候補は広がります。
たとえば、まず挙げられるのは横山。
去年こそ左打者に打たれましたが、一昨年の左への強さは特筆物でした。
今年も左を得意にしています。
現在は抑えというポジションですが、シュルツ、永川あたりが戻ってくれば、
左に強いセットアッパーとして起用してほしい投手です。

そして、新しい力を試すという意味では中田廉。
青木高とは逆に、先発よりも中継ぎで好結果を残すことが多いこの投手は、
被打率が対右が.285に対し、対左は.133。
左打者に与えている四死球の多さは少し気になりますが、
この数字を無視するのは勿体無いでしょう。

・赤松躍動

久しぶりのスタメン出場となった赤松が好守で存在感を見せました。
攻では4回裏先頭打者として塁に出て、次の栗原の打席でのエンドランで三進。
そして相手の緩慢な中継プレーを見逃さず、一気にホームへ。
一時は同点となる好走塁でした。

守っては、5回表一死三塁の場面。
センターへの深い飛球ながら、思い切ってバックホームしたところ、
倉の好ブロックと走者青木の油断もあって、アウト。

天谷の打撃が復調してきてからはベンチスタートが続いていますが、
こういった華のあるプレーを見せられると、
やはりスタメンで見てみたいと思わせる選手です。
posted by コービー at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月21日

シュートが武器のセットアッパー

広島5−2ヤクルト
今季初の5連勝。

先に戦った横浜には失礼ですが、
クライマックスシリーズを諦めないヤクルト相手に接戦をものにしたこの勝利こそ、
5連勝の中でも価値があるような気がします。

2戦連続で2発を放った栗原も殊勲ですが、
やはりホームであることを考えても、
無死一三塁というピンチを凌ぎきった上野が一番でしょうか。
あの場面を抑えたことで相手に大きなプレッシャーがかかったのは間違いありません。

飯原、相川を内野フライに打ち取ったのはいずれもシュート。
最近の投手で、この変化球を自身の最大の武器として駆使する選手は少ないように思います。
かつては平松政二、西本聖、川崎謙二郎という投手達が、
シュートを武器として球界で活躍してきました。
ただ、その多くは先発投手。
上野の同じ中継ぎ、セットアッパーというポジションでは、
かつて守護神佐々木主浩の前で活躍した横浜・盛田幸妃が思い出されます。
脳腫瘍からカムバックした野球選手としても有名ですが、
彼のシュートは、あの落合博満からも嫌がられるほどの切れ味でした。

また盛田は、その内角攻めとシュートの変化から、
危険球による退場になることも少なくない投手でもありました。
上野も、今日の登板では初球でいきなり相手の顔付近に投げてしまいましたが、
今後も内角に臆することなく投げ続けることこそが、
活躍する上で重要になってくるでしょう。
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2010年09月20日

抑えた理由を理解する

横浜1−9広島
4連勝で借金24。

今季2度目の4連勝。
132試合を消化して、4連勝が2度しかないというのも寂しい話ですが。

先発齊藤が1失点完投。
一ヶ月前にもプロ初完投勝利を挙げましたが、
同じく最下位の横浜戦ということで、若干物足りなさも感じます。
また、今日は相手打線の打ち損じや、野手の正面に行く運に助けられた印象もあるので、
余計に評価が難しいところです。

ただ、そういった要素を差し引いても、やはり完投は価値のあるもの。
今日は、決して調子が良くないように見えましたが、
調子の良くない方が抑えるという齊藤のパターンに当てはまります。
相変わらず、投手が特殊な生き物であるということを体現してくれる選手です。

なぜ抑えることができたか、
問題は、本人がその理由を理解できているかどうかでしょう。
調子が良かったけどなぜか打たれた、
調子が悪かったけどなぜか抑えられた。
それだけで終わっていては次につながりません。

不安定な投球を繰り返すということは、
精神的な部分でも何かが足りないということ。
たとえば今日、緩急を有効に使えたことで抑えられたと思うならば、
調子が良いときにも、そのことを意識して投球することが大事になってきます。
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2010年09月19日

バリエーションを広げる存在に

横浜2−3広島
3連勝。

木村が決勝打を含む2安打。
チームの3点にすべて絡む活躍を見せて、連日のお立ち台です。

一時が打率が下降し、1軍で続けて結果を残すのは難しいかと思われましたが、
なんの、再び盛り返してきました。
これは地力がある証拠でしょう。
まだまだ東出を超える存在とはいかないでしょうが、
たとえ戻ってきたとしても、木村の場合、内外野どこでも守れるという利点があります。
たとえばサードで出場時にはどうもピリッとしない栗原を、
ファーストにまわすこともできるでしょう。
彼が結果を残すことで層が厚くなり、布陣のバリエーションも広がります。

・安定感を勝利につなげるために

先発ジオは7回を2失点でまとめました。
安定感は相変わらずです。
ただ、決して制球は良くないこともあり、球数は多くなりがち。
今日のように僅差の場合、継投が大事になってきます。
そういった意味では、8回大島、9回横山と3人ずつでピシャリと抑えたことも、
勝利の大きな要因だといえるでしょう。

ジオの残留は決定的。
来季、彼が投げる試合をものにするためには、
ブルペン陣の整備が不可欠になってきます。
posted by コービー at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする