Twitter: carpkobe

2010年01月29日

野村謙二郎新監督について

1月も残りあとわずか。
2月のキャンプインが間近に迫ってきています。

今季から新監督を迎えましたが、
あらためて、ここで野村謙二郎監督について、
いろいろ考察してみたいと思います。

と、その前に、呼び方をどうするか。
世間的に野村監督といえば、昨季で退任されたとはいえ野村克也氏です。
それに野村謙二郎自身、つい数年前までは現役だったこともあり、
どうも「野村監督」という呼び名はしっくりきません。
ということで、失礼ながら謙二郎と呼んでいきたいと思います。

・方向性

秋季キャンプをはじめ、いろいろと情報を集めていると、
チーム方針としては、守備と走塁の強化に重点が置かれているようです。
たしかにブラウン政権時代にはおざなりになっていた部分であり、
今一度、引き締める必要があるように思います。

ただ、謙二郎の現役、解説者時代の発言を聞く限り、
もっともこだわりがあるのは、守備よりも走塁でしょう。
彼の走塁への意識は半端ではありません。
広い球場を本拠地とするチームとして、
1本や2本のヒットで1点を取れるような攻撃を目指すと思われます。

・前政権との変更点

ブラウン監督時代。
猛練習を課すような「強制」はありませんでしたが、
一方で「制限」は少なからずありました。

もちろん、ブラウン監督にも意図があり、
制限が功罪併せ持っていたことは事実ですが、
たとえば練習における段階で投球を制限していたことについては、
若く未熟な投手が多いカープにとって、
決してプラスではなかったようにも思います。
投球フォームも1軍でのポジションも固まっていない選手には、
納得できるまで投げさせることも必要であり、
その点、謙二郎や大野コーチの方針は期待できます。

試合時の投球数にしても、投手本人の調子を見極めることが重要です。
球数ですべてを判断し、快調に抑えている投手を降板させて、
負担の増している中継ぎ陣に任せるのは、理に適っているとは言えません。
ただ、必ずしも好投している投手を続投させるべきかというと、そうでもなく、
あのダルビッシュでさえ、昨季終盤に故障をきたしたように
どんな屈強な投手でもやはり1シーズン投げきるのは難しいもの。
監督には、あくまで試合の状況、あるいはシーズンの状況を考えて、
臨機応変に対応することが必要だといえます。

また、盗塁に関しては、
完全にベンチからのサインでしか動かなかった前政権とは違い、
かつて自ら盗塁王を3度獲得した新監督ですから、
おそらく走者本人のタイミングに任せることになるでしょう。
必然的に盗塁数は増えることが予想されますが、
選手たちには、責任と勇気が求められることになります。

・不安要素

不安があるとすれば、監督経験がないことです。
2軍監督やヘッドコーチどころか、
年間通してのコーチ経験すらないのは、やはり最大の不安要素といえるでしょう。

謙二郎の監督就任は、引退時どころか現役時代からの規定路線。
ならば球団として、なぜ経験を積ませなかったのかという疑問が残ります。
最初の1、2年は下位に沈んだとしても、おそらくフロントとしては大目に見るでしょうが、
ファンは、監督に経験を積ませるための試合を見に行くわけではないのですから、
やはりそのための準備をしてほしかった。
メジャーの臨時コーチとして派遣しただけでは物足りないといえます。

もちろん、中日落合監督のように、
コーチ経験がなくとも初年度から優勝するような監督もいますが、
経験しておくに越したことはなかったはずです。

・高い目標設定

チームは、過去2年、Aクラス争いを繰り広げたように、
決して実力で圧倒的に劣っているわけではないと思うのですが、
自滅して競争から転げ落ちたような、勝負弱さが目立ちます。
課題の一つとして、精神力が挙げられるでしょう。

追い込まれてからいくら頑張っても、
なかなか普段以上の力を出せるものではありません。
監督としては、いかに選手の意識を高いレベルで維持させられるかが鍵になります。

謙二郎は「目標は優勝」であることを宣言し、
選手にも優勝を目指すことを公言させています。
近年、カープはAクラスを目指すと言いながら、結果は12年連続のBクラス。
目標が控えめであるため、現実はさらに低くなり、
気付かぬうちに選手自身の意識も低くなってしまう。

今年は、南アフリカでサッカーワールドカップが開催され、
日本代表を率いる岡田監督は、ベスト4を目指すと公言しています。
現実を無視した無謀な目標である、といった批判も少なくありませんが、
監督には、高い目標を掲げなければ、最低限のノルマさえ叶わないという意識があるのでしょう。
おそらく謙二郎も意図するところは同じ。

現実的な目標を段階的にクリアして、一歩ずつ高みを目指すのか。
それとも、無理難題とも思える目標を果敢に目指して、そこからなにかを得るのか。
今季のカープとサッカー日本代表の結果は、目標設定の有効性を示すことになります。
posted by コービー at 23:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

気になるニュース

最近のニュースで気になったものをいくつか。

・使用球変更

本拠地で使用するボールが変わることになりました。
いわゆる「飛ぶ」ボールと言われるミズノ製に変更とのこと。

昨季、球場が広くなったことで得点力が大きく下がったため、
新監督は長打がなくとも点を取りに行ける、
走塁重視のチームスタイルを作り上げようとしています。
そう考えると、改革を目指すチームにとって、
この変更は、少々流れに逆らう決定のようにも感じます。
ここで長打が出やすくなってしまうと、
また野手に戸惑いが出てきてしまうかもしれません。

もちろん、様々な事情によってなされる変更ですし、
どうこう言わずに順応するしかないのですが。

・ルイス、レンジャーズと契約

広島を退団したルイスが、メジャーリーグのレンジャーズと契約しました。
約4億5000万円の2年契約とのこと。
広島が提示した条件は2年総額4億円プラス出来高であり、同程度のものでしたから、
メジャーを選択したのは当然といえば当然の選択でしょう。
残留させるには破格の条件を提示するほかなかったと思われます。

現在のアメリカでは、日本の野球(特に投手)が評価されてきているため、
メジャーで十分チャンスが与えられない選手にとっては、
日本で実績を挙げて、メジャーの契約を勝ち取るのも、
ひとつのサクセスルートなのかもしれません。

2年だけの在籍だったとはいえ、チームを支えてくれたルイス。
若干の寂しさもありますが、レンジャーズが所属するア・リーグ西地区には、
イチローのマリナーズ、松井のエンゼルスも所属するため、
日本のテレビでルイスの投球を見る機会がありそうです。

・フィリップス、楽天に入団

前広島のフィリップスは楽天に入団しました。
おそらく、というか間違いなくブラウン監督の意向によるものでしょう。

少し遅い、この時期での契約となったのは、
フィリップスがメジャーの契約を模索していたからでしょうか。
良い契約が見込めなかったから、日本でまたプレーする気になった、と。

楽天と交わした年俸は1年5000万円と、決して高くはありません。
正直、フィリップスが開幕前から準備して1シーズンプレーしてくれれば、
それなりの数字を残してくれるという期待もあったので、
日本の球団に移籍するのは、残念な気もします。

ただ、謙二郎としても、早めに構想を固めたかったでしょうし、
守備面で不安のある選手は使いたくない意向もあったかもしれません。
楽天入団が決まった以上、交流戦で痛い目に遭うことだけは避けたいところです。

・野茂が沖縄キャンプで臨時コーチに

寝耳に水のビッグなニュース。
というより、ビッグな人物のニュース。

謙二郎が野茂氏に呼びかけたところ、快諾されたようです。
両者がソウル五輪のチームメイトだったことは知られていますが、
まさかこれほどの繋がりがあったとは。
なるほど、謙二郎がロイヤルズで臨時コーチをしていたときに、
野茂が現役として所属していたんですね。

日本人メジャーリーガーが、古巣の球団にコーチやアドバイスすることはあっても、
チームの垣根を越えることは珍しく、非常に貴重な機会といえます。
去年、野茂はオリックスのテクニカル・アドバイザーとして、
宮古島キャンプで指導などをしていましたが、
オリックスの昨季の投手成績を見る限り、
カープ投手陣に劇的な向上を期待するのは厳しいでしょう。
ただ、技術うんぬんより、国内で批判や逆境渦巻く中で海を渡り、
異国の懐疑的な視線にも屈することなく結果を出し続けた人間の、
その精神的なものを、若い選手は感じ取ってほしいところです。

また、伝説の投手を一目見ようとキャンプ地にも観客が集まるでしょうし、
メディアも集結することが予想されます。
普段、周囲の視線という意味では牧歌的なキャンプを送っているチームにとって、
またとない刺激となるはずです。
posted by コービー at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

濃縮された試合の醍醐味

この時期の日本野球は、めぼしい話題がほとんどありません。
各自主トレは始まっていますが、ニュースはどれも取ってつけたようなものばかり。
新聞記者の方々もネタ集めに大変な時期なのでしょう。
というわけで、今一度、去年を振り返ってみようかと思います。


野球に限らず、2009年のスポーツシーンをいろいろ振り返ってみて、
印象に残っているのは、1試合の価値が最大限に高まったゲームの醍醐味です。

まず、3月には第2回の開催となったWBCがありました。
特殊な形式のトーナメント方式とはいえ、
プロの一流選手達が一戦必勝で戦う姿は新鮮でもあり、
シーズンとは違うその表情から、緊迫感がブラウン管を通してもヒシヒシと伝わってきました。

Jリーグでは、首位争いを繰り広げていた鹿島と川崎の試合が雨で中断され、
後日改めて、残り時間分だけを執り行うという異例の事態がありました。
仕切りなおしで行われた、この16分のみの再試合というのが曲者。
通常の1/6ほどの試合時間とはいえ、
この試合につぎ込める肉体的、戦術的エネルギーは90分の試合と同量であり、
必然的に中身が濃く、激しい戦いが展開されました。

同じくサッカー、南アフリカワールドカップの予選では、
フランスがアンリのハンドから決勝点を挙げ、話題になりました。
あれだけ世界中を巻き込んだ論争になったのも、
2年間という長丁場の予選が集約されたプレーオフで起こったからだといえます。


そして、メジャーリーグ、アリーグ中地区では、
ミネソタツインズ対デトロイトタイガースのワンデープレーオフがありました。
レギュラーシーズン162試合を戦って勝敗がまったく同じとなった両チームが、
たった1試合で決着をつける。
このゲームの重みはちょっと想像を絶するものがあります。
ツインズの本拠地メトロドームが、
施設使用最終年にして史上最多の観客を動員したのも納得です。

メジャーにおけるワンデープレーオフは決して珍しいものではありません。
2008年はツインズとホワイトソックスが、
2007年は松井稼頭央が所属するロッキーズとパドレスが、
それぞれ1試合限りのプレーオフを行っています。

ただ、どの試合も不思議なことに、これ以上ない接戦を繰り広げています。
2009年は、ツインズが延長13回、6−5でサヨナラ勝ち。
2008年は、ホワイトソックスがソロ本塁打1本で1−0の勝利。
2007年は、ロッキーズが延長13回の末、9−8で勝利。

試合の重みが濃縮されて何倍にもなれば、それだけでも見る価値があるのに、
その上、選手たちの緊張感も類を見ないほどの高まりを見せるので、
試合内容も壮絶なものになる可能性が高いのでしょう。
そう考えると、ゲームを面白くするという意味では、
その試合の価値を最大限に高めることこそが、何物にも優る効果があるように感じます。


思えば、日本プロ野球において、
巨人対中日の10.8や、近鉄優勝を懸けたロッテとのダブルヘッダーが、
伝説として語り継がれているのも、
1試合や1日でペナントレースの結果を決めるという条件だったからに他なりません。

昨季、阪神と広島の引き分け数がシーズン終盤においても同じになり、
セリーグの3位争いにおいて、勝率でもまったく並ぶ可能性がありました。
ただ、現在の順位決定の規定は、当該チーム同士の対戦成績、さらには前年の順位などであり、
たとえ勝率が並んでいたとしても、改めて順位決定戦を行うことはありませんでした。

しかし、ツインズが史上最多の動員数を記録したように、
誰もが見たいと思い、また、大きなビジネスチャンスとも呼べる機会を、
誰も知らないような規定で無駄にしてしまうのは勿体無いと思えます。
日本でも1試合で決着をつけるような制度があってもいいはずです。

いや、そもそもメジャーと違い引き分けがある現在の日本の方式では、
勝率が並ぶことも滅多にないのが現実。
引き分けを無くすことが交通インフラ上無理なのであれば、
以前のように再試合を行うことも一策ですし、
それさえ不可だというならば、ゲーム差さえ並べばプレーオフを行うという手もあるでしょう。

伝説の試合や日本中が注目する試合というものは、
人の手で簡単に作れるものではありません。
ただ、少しだけ、誕生しやすい環境に変えることは必要な気もします。
それは作為とは異なり、決して悪いことではないでしょう。
posted by コービー at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

お年賀2010

一週間遅れながら、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2010.bmp
特に一球団を敵視しているわけではないのですが。
posted by コービー at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする